全中４連覇を見据え、見せつけた攻撃の迫力

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３試合で37得点。点差が開いても追い求めた質の高さ。
圧倒的な得点力で７年連続12回目の全国中学校サッカー大会出場を決めた青森山田中学校。

文：小林 健志（フリーライター）


　８月４〜６日、山形県鶴岡市の小真木原運動公園にて行われた第38回東北中学校サッカー大会。青森山田中は７年連続優勝を目指し、さらにその先の全国中学校サッカー大会（以下全中）４連覇を見据えての戦いとなった。
　青森山田中は５日の準々決勝から出場した。準々決勝は秋田県の仁賀保中に10ー１と大勝。そして６日10時より行われた準決勝では、地元山形県鶴岡市の櫛引中に18ー０と大勝。２試合連続二桁得点でまずは12回目の全中出場を決めて、決勝へと駒を進めた。
　６日13時半より行われた決勝。対戦相手は岩手県の遠野中。岩手県のサッカーどころ遠野市は昨年の国体開催により練習施設も充実しており、４年ぶりの全国中学校サッカー大会出場を決めた。試合序盤は、５バックで自陣ゴール前に人数をかける遠野の守備をなかなか崩せず苦労した。しかし、青森山田中は11分ＤＦ松山瑠偉（３年）からクロスボールを受けたＦＷ粟津瑠来（３年）が反転した相手ＤＦのマークを外してシュートを放つ。これが決まって先制した。
　キャプテンでＵー15日本代表にも選出経験を持つＭＦ藤原優大（３年）は「前半のクーリングブレイクまではサイドチェンジができず、同じサイドでばかり攻めていたのでそこを改善しました」。
　15分過ぎからの３分間のクーリングブレイクで攻めの形のバリエーションを増やそうと話した青森山田中は、そこからゴールラッシュを見せた。
　22分、藤原の縦パスを受けたＭＦ鈴木遼（３年）が反転して相手のマークを外し、さらにゴール前の粟津へ縦パスを入れる。フリーの粟津は難なくゴールを決めて２点目。
　26分にはＤＦ藤田夏寿丸（３年）が右サイドからクロスボールを放ち、ゴール前に飛び込んだ鈴木がゴールを決めて３点目。
　30＋１分には粟津からゴール前でパスを受けたＭＦ藤森颯太（２年）がシュート。ＧＫに弾かれるが、こぼれ球を粟津が押し込み、前半でハットトリック達成。クーリングブレイク後は右から中央から左から、と多彩な攻めを見せた青森山田中が次々とゴールを決めて４ー０で前半を終えた。

（続く）




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